トリガーポイント×ゴルフ
グリッドフォームローラーで筋膜リリースをするとドライバーは伸びるのか?
数多くのアスリートに愛用されている「グリッドフォームローラー」。筋膜リリース(筋骨格内の筋膜の癒着を剥がして、カラダの柔軟性や可動域を向上させる動き)を行うことで、憧れのドライバーの飛距離を伸ばすことはできるのか?
今回は城西大学 佐々木達也 准教授をお招きして効果検証を行ってみた。
会場は神奈川県某所のゴルフ練習場。当日は気温8.2℃と肌寒い中、グリッドフォームローラーで筋膜リリースを行う前と後でどのくらい飛距離は伸びたのだろうか。ゴルフ大好きなアマチュアゴルファーを4名に検証実験をお願いした。
【当日の気温(気象庁)神奈川県某所】4月上旬20:00~21:00 気温:8.2℃
降水量:0.0mm 風速:3.0 風向:北
- グリッドフォームローラーで行った筋膜リリースの部位
1.胸椎(背骨中部から上部)
2.大胸筋(胸) 3.広背筋(脇から背中)
- 実績(ビフォーアフター)
参加した全員が驚く結果となった。なんとドライバーの飛距離が平均で21.1ヤード伸びたのだ。参加者からグリッドフォームローラーを使った感想を聞いてみた。
(60代男性の感想)
「今回の内容で、広背筋の柔軟性が重要と感じました。ゆっくりとTOPの位置にクラブを挙げて切り返していきますが、腰の切り返し後、広背筋を使い引っ張っていくようにクラブを引く動きが、よりスムースになった印象でした。」
広背筋は、普段あまり触れない部位なので、筋膜リリースをした後は大きな変化が出たとのこと。
(50代男性の感想)
「胸の筋肉をほぐすと余分な力が抜けて、リラックスできたように思えます。ゴルフは胸の筋肉使いますので、スイングがスムースでした。」
当日は寒かったので身体が動きにくい状況でしたが、30秒間の大胸筋の筋膜リリースで大きな効果を体感できたとのこと。
(40代男性の感想)
「飛距離もそうですが、トリガーポイントで筋膜リリースした後には方向性も安定しました。胸筋、腹斜筋、肩甲骨をほぐしたことでスイングの回転がスムースになったように感じました。」
アマチュアゴルファーですから、距離だけでなく方向性も向上したのに驚いたとのこと。すぐにコースで試してみたいと話していたのが印象的であった。
(30代男性の感想)
「寒くて身体が思うように動かなかったけど、グリッドフォームローラーで筋膜リリースした後は上体の動きが良くなりました。」
今回グリッドフォームローラーを使用前と後でヤードが一番伸びた。(+31.2ヤード)
周囲も彼のパフォーマンスの改善に驚愕していた。
- この企画を行う前は、本当にトリガーポイントでドライバーの飛距離が伸びるのか、メンバー全員が半信半疑な状況だったが、驚きの結果となった。
トリガーポイントの筋膜リリースで、上体3か所をリリースするだけで、みな驚くほどスイングが改善したと驚きの様子だった。加えて飛距離もアップしたことよりも驚いたのが、打球が安定してまっすぐ飛ぶようになったのだ。このデータが取れなかったが残念なくらい、大きく改善したのだ。
トリガーポイントは2002年米国テキサスのキャシディー・フィリップが創始した、筋膜リリースのブランド名です。
トリガーポイント・パフォーマンスセラピー(TPPT)とは、ライフスタイルを変えたい人、パフォーマンスを向上させたい人、健康な体を手に入れたい人に提供するセルフケア療法です。
バイオメカニクスの専門家のキャシディー・フィリップ(Cassidy Phillips)は、日常生活の動きとスポーツにおける特有な動作パターンが、筋の機能とバイオメカニクスに大きな影響を与えることを、様々な実例から確認しました。
また、バイオメカニクスでの機能障害は、筋肉の収縮、トリガーポイント、筋膜の癒着が問題点であることを発見し、それらを改善する事で、より体を快適に動かせることを発見しました。
彼の特許手法「Myofascial Compression Technique(MCT:筋膜圧迫法)」は、神経経路の活性化と筋の柔軟性を高める動作パターンの改善の効果をもたらしました。
さらに、繰り返しの研究の中で新たに特許製品であるTrigger Point Technology(TPT:トリガーポイントテクノロジー)を開発し製品化しました。
MCTとTPTを用いた製品は、数多くのアスリートや一般の方に愛用されています。特に北米地域では、NFL、NHL、NBL、MLBのトップ選手に愛用されており、近年では世界各国の幅広いスポーツに広がっています。