闘い続ける身体を支える回復の重要性

競技に対する身体の最適化は、長期的な健康と必ずしも重なるとは限りません。

たとえば、トップアスリートの身体は「健康な身体」というより、「特定の目的に極端に適応した身体」であることがあります。

特に格闘技は、その傾向がかなり強い分野だと思います。

「一瞬の判断」「短距離パワー」「集中の燃焼」などが要求される格闘技では、身体も神経系も極限に近い負荷へさらされます。

それでも選手たちは、無駄を削ぎ落とし、命を削り、魂を燃やして闘いへ挑みます。

今回は、現役キックボクサーである松永隆(まつながりゅう・新宿レフティージム所属)選手のコンディショニング実例を、ほんの一端、垣間見させていただきました。

一瞬の判断で繰り出される本能的な鋭さを持ちつつも、洗練されたパフォーマンスで見る者を惹きつける松永選手。

激しい攻防の中でも、研ぎ澄まされた静かな集中力が漂い、「静」と「動」が共存しているような美しささえ感じます。

刹那的なのにエレガント。

異なる魅力が同居している理由の一つには、「極限まで無駄を削る」という、勝利に必要な最適化が極まっていることも挙げられるかもしれません。


選手の身体は「ただ疲れている」だけではない

冒頭で「命を削る」という言葉を使いましたが、これは単なる比喩表現ではありません。

特に減量中のキックボクサーは、ただ体を絞っているのではないのです。

2026年に発表された最新の実地研究では、計量前1週間で平均3.1kg、体重の4.2%を落とし、計量後から試合当日までに平均3.3kg、4.8%戻していました。*1

しかし、体重は戻っても水分状態は十分に回復せず、試合当日も90%が脱水傾向だったと報告されています。*1

また、運動後の筋損傷は、クレアチンキナーゼ、LDHなどの血液マーカーの上昇で確認されることがあり、試合後に筋損傷マーカーであるクレアチンキナーゼが上昇することが判明しています。*2

2025年にプロ格闘技選手を対象にした研究でも、激しい運動の後には、筋肉にダメージがかかっていることを示す血液の数値(LDH)が上がったとの報告があります。*3

さらに、2024年のK1キックボクシング試合の研究では、公式試合後に血糖値や乳酸、血液学的指標が変化し、白血球、好中球、リンパ球などの上昇が見られたと報告されています。
これは、試合が体にかなり大きな急性ストレスを与えることを示しています。*4

つまり練習後・試合後の身体、特に脚は、ただ疲れているだけではなく、筋肉・神経・循環・炎症反応が一気に疲弊し、乳酸・代謝産物が増加している状態なのです。


練習とケアのせめぎ合い

体内の水分、筋肉の燃料、神経の集中力、回復力をギリギリまで管理しながら、次の試合に向けて動ける状態にしていく必要があります。

難しいのは、「追い込むこと」と「回復」のバランスです。

松永選手も「試合前になるとスタミナへの不安から練習量や強度が上がる一方、疲労管理とのバランスが難しい」と語ります。

「やらないと不安になる。でも、やり過ぎてケガをしてしまっては意味がない。そこに減量も重なると、ストレスも大きい」と、競技者ならではの葛藤も明かしてくださいました。


勝つための「回復」

「どんなに才能があっても、
 どんなに努力しても、

 力を発揮できる身体に戻せなければ、勝てない」

これは、多くのプロアスリートが語る言葉です。

だからこそ「追い込むこと」だけではなく、「いかに回復するか」という点も重要視されています。

キックボクサーの場合、体重管理だけでなく、疲労やコンディションとの向き合いも重要になります。
特に、計量へ向けた追い込み期間中は、トレーニング量や身体負荷も大きくなります。

今回、松永選手には、そうした時期のコンディショニングの一環として、加圧リカバリー機器「REVIVE」(リヴァイブ)を体験していただきました。

REVIVE(リヴァイブ)は、管理医療機器認証取得※の本格リカバリー機器であり、産学連携共同研究にて効果検証が行われています。
※医療機器認証番号:304AGBZI00002000

「追い込み期間は脚の怠さがずっとある」と語る松永選手。
ランニングや蹴り、ステップなど、日常的に脚へ高い負荷がかかる競技だからこそ、疲労管理は重要になります。

実際に使用した感想としては、
「練習後にREVIVEでマッサージされると、脚がほぐれて軽くなる感覚があった」
「疲労が溜まっている時ほど、足がスッキリする感覚がある」とのこと。

また、「練習後は帰りの足取りが重く、ストレスに感じることも多いが、気持ちが少し楽になる」とも語っており、日々のコンディショニングの重要性が伝わってきます。


その後の試合で、見事勝利!

松永選手にREVIVEを体験していただいた時期は、ちょうどアウェイでの戦いとなる、函館大会へ向けた追い込み期間でもありました。

そしてその試合では、一階級上の極真空手北海道王者を相手に、3Rを通して全てダウンを奪い、見事勝利を収めています!

すべては松永選手の日々の精進の結果ですが、この大切な時期にREVIVEを使用していただいたことを、光栄に思います。


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※注記(免責)
本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療を目的とするものではありません。既往症のある方、治療中の方、強いむくみや痛みが続く方は、医師等の専門家にご相談ください。

【参照・引用元】

※1 Acute weight cycling and hydration status in elite kickboxers: a repeated-measures field study
https://link.springer.com/article/10.1186/s13102-026-01669-x

※2 Evaluation of Muscle Damage Marker after Mixed Martial Arts Matches
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4821227/

※3 Effect of pneumatic and cold compression on muscle performance and recovery in combat sports athletes
https://www.nature.com/articles/s41598-025-29014-1

※4 Acute Effects of Kickboxing K1 Matches on Hematological Parameters of Kickboxers
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11348180/

【協力】
松永隆(まつながりゅう)選手

奄美大島出身。
現役選手として本格的な指導を行う一方、「運動経験ゼロ」「体力に自信がない」という方にも丁寧に寄り添い、その人の持つポテンシャルを引き出す併走力に定評あり。

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